高みを目指してできること

SEの世界では「黙々と仕事をするのが性に合っている」という人も少なくありません。ベテランSEともなるとその傾向が強くあらわれます。ただし、年功序列などの兼ね合いからチームをまとめる立場に就く人も少なくありません。

ベテランSEに求められるのは、テクニカルスキルとヒューマンスキルです。テクニカルスキルの部分で、上昇を目指すならば企画立案などのディレクション能力は持ち合わせるべきでしょう。またチーム全体を見渡し、工程に遅れが出ていないか、足踏み状態で時間が経過している工程はないかを見極め、的確な指示を出せるスキルも必要です。

もちろんプログラミングやコーダーとしての技術は「指導者レベル」のスキルがもとめられます。技術はそう多く持ち合わせていなくても、これまでのノウハウを生かした提案や指導ができるのが望ましいです。

ヒューマンスキルの部分では、謙虚な姿勢を持つことが第一とされています。以前SEの世界ではブラックな労働や過酷なタスクに追われる人が多く見られました。これらはハラスメントにつながる要件です。パフォーマンス低下に直結するため、ベテランSEだからこそ横柄な態度を取ることなく公平に接することが求められます。

またクライアントとの交渉を引き受ける場面もあるでしょう。相手にわかりやすく伝える力もヒューマンスキルのひとつです。このスキルは仕事以外の場面でも常に求められるため、日々のコミュニケーションで磨き上げていきましょう。